縦 走
守門岳青雲岳大岳




   登頂日 201126(日) 天気 雨一時
  コースタイム
    大原スキー場登山口6361012守門岳10461100青雲岳1107
     −1220大岳1240保久礼登山口1442
  登頂者
     守門岳・青雲岳・大岳縦走
      岸、松田、大西、浦辺、本間浦辺友人、岸、宮川、鶴田(AGC)、高橋(AGC)、高橋(誠)、
   大

      今井、北原、高橋






   
天気を心配しながら出発

朝5時30分朝食、幸いにも雨は降っていない。

しかし、朝食時に雨がパラつき宿からインターネットの天気予報のコピーが渡され内容を
見ると天気は弱雨の傘マークの連続で、残念ながら天気予報は良い方に向かわなかった。

守門岳登頂を予定した10名のメンバーは、6時5分、今日都合で帰る高石会員が大きく
手を振っての激励を受けながらマイクロバスで大原スキー場登山口に向けて出発をする。

一行を載せたマイクロバスはスキー場の林道を走り高度を上げながら登山口に進む。
外は雲が低く「雲の上になると下界は雨だが山は晴れるぞ!」と冗談を言いながら大原登
山口に到着し、既に全員登山姿なので隊列を整えて6:36分登山開始をする。



いよいよ急登の大原登山口を登る

6時36分登山口を出発、わらび畑を通りブナ林に入ると急登となる。

小雨となったが、雨具を着ていると暑いので休憩を取り、雨具を脱ぐ人、そのままの人、
人それぞれで最初の急登を終えて7時5分稜線に上がり、水飲み休憩をして急登が続く
稜線登りに入る。



           


やはり雨模様の稜線歩きは厳しい、展望の良いエデシ始め、まだか又か、と嫌になるほど
急登が続きようやく残雪のある沢に入り残雪が沢山残る小烏帽子への登りと続く。

残雪の沢から大雪渓に取り付く

登り一方の稜線歩きから一転してその沢への下りになり、沢筋に入ると4日前には残雪で
詰まっていた沢右岸は雪が落ちていたが、小沢の登山道に通じる残雪が残っていた。



             


しかし、その残雪が私等の重みに耐えられる厚さではなさそうだが、落ちても危険ではな
いので先頭の私が歩くと「バサッ」と落ちて逆に安全な踏み台となった。

さらに先の薄い残雪を足で踏み落として安全を確認して順次狭い沢の登山道を突き進み、
残雪を蹴り安全を確保しながら夏道の登山道に出る。

残雪と夏道が交互に出る状態で、登る前はアイゼンの着用を考えていたが、時間のロスを
少なくする事とスリップしても安全な所を歩き、最後は一番残雪が多い雪渓に到達する。

その雪渓の上に登るのに一番短く危険のない雑木が一部露出した所を靴でキックするとキ
ックが効いたのでその箇所を登るルートとして順次雑木に掴りキック跡を辿って貰い最後
の雪渓登りを終えた。


晴れたらここからの雪渓歩きは快適なのだが、私は残雪歩きは慣れているけど、アイゼン
無だと登山靴で緩い雪渓の登りも歩き難かった人もいたのではと、このレポートを書きな
がら「ふっ?」と考え、アイゼン無は適切だったかどうかを考えさせられた。



この頃下界は大雨か?

この頃、山荘付近の下界では土砂降りだったそうだが、山では小雨も止み時々ガスが上が
り始めた事を考えるとマイクロバスに乗っている時に「雨雲の上を歩くのでは?」と冗談
に言った事は的中したのではと思えた。



             


ガスも上がり守門岳の姿を正面に見て進む

雪渓歩きを終えて雑木の夏道に入り左に緩やかにトラバース気味に山頂を目指す所に来る
とガスも上がり山頂が見えて来た。

少し後続の遅れを待つために立休憩を時々入れながら守門岳山頂を目指した。
しかし、山頂は近いようだが、時間の割に山頂が遠く感じる登りである。


360°展望の守門岳山頂

疲れも加わり近い山頂も意外と時間が掛かるように思うのは無理もなく、10時12分に
先を歩いていた5人は頂上に到着する。



             


全員が頂上に到着した時間は10時20分なので大きな違いなく予定の時間内にみんなで
守門岳(袴岳)頂上に立つ事が出来た。



             


早速、山頂で日本山岳会麗山会の会旗を前に記念撮影をする。
ただ一人反対側二部口から登って来た女性にカメラのシャッターをお願いする。



        


幸いにも展望は良好!頂上のガスもなくなり、ちりばむ雲海とともに幻想的な山並を見る
事が出来た。



         


当然これから進む青雲岳や大岳その先の中津又岳始め魚沼三山も姿を現わした。
朝食が早かった為、早い昼食として空腹となった腹を満たす。


青雲岳に

  

山頂に居る事およそ25分、青雲岳に向かって下山を開始する。
青雲岳へはほぼ下り15分位で到着、守門岳で一番風光明媚な青雲岳からの守門岳や周辺
の草原を眺める。


      


この草原には7月に入るとニッコウキスゲが咲き青い草原とオレンジ色のニッコウキスゲ、
そして晴れたら青い空のコントラストが素晴らしい。

まさにその光景は青空がもたらしてくれる青雲岳ならではの光景が見られる。
その青雲岳の標識前で記念写真を撮り大岳へと向かう。


           



急登の大岳への道すがら

青雲岳から緩やかな下りから急降下の下りに入り滑りやすい坂道を心しながら下る。
振り返り歩いて来た青雲岳、守門岳の眺めは格別であり、大岳も観れる所で足休めの休憩
を入れる。



          


休憩後さらに鞍部に降りていよいよ大岳への急登の始まりとなる。
大岳の登りは急登であるが、幸いにもシラネアオイあり、ヒメサユリがあちこちに観られ
ニッコウキスゲがヒメサユリに交じって咲き始めていた。



   


よって急登は、カメラに花を収めたり立ち止まって花を観たりで、花が登る人達に安らぎ
を与えてくれた。


  


登り切れば大岳山頂なので、私は大岳の先に咲くヒメサユリを確認にと足を速め「後の人
はゆっくり登って下さい」と後に続いていた鶴田、高橋両氏に声を掛けて先に登る。


大岳に着いて

一歩先に大岳に到着すると大岳を目指した今井、北原会員と一緒に登った私の女房が大岳
の眺めの良い所で昼食を取っていた。

まだ中津又岳側のヒメサユリは確認をしていないと言うので、そちらの方向に足を運んだが、
その割に花が見えないので引き返す。
引き返すと次々に急登の大岳を登り、頂上横の眺めの良い所に集まりしばし休憩を取る。



                  歩いて来た守門岳と青雲岳が雲間に

           


沢山咲いているヒメサユリを是非とお二人に大岳の登りを進めたのにその期待に応えること
が出来なくて、持病の足首の捻挫の今井会員と守門岳の縦走を諦め観光を考えていた北原
会員には申し訳ない気持ちでいっぱいでした


あらためてこの記録を書き綴りながら下界の大雨でご心配を頂きながら大岳を登ってくれた
事にお礼とお詫びを申し上げます。

一方、3人と大岳で合流するのは諦めていたが、幸い合流出来た事は嬉しい限りで大岳山頂
にて登頂者みんなで記念写真を撮ることが出来ました。




       


いよいよ最後の下りに

下山を開始すると雨が振り出してだんだん強くなり、登山道は沢状で水が流れて粘土土の滑
りやすい登山道を下るのに疲れも加わり一苦労の下山となる。

下山時にキビタキ清水を飲んで一息入れ、登山道は雨で水溜りもじゃじゃぶの歩きとなったが
全員無事に登山口に到着する。



    



皮肉にも下山が終わる頃から雨も小康状態となり、車に乗ると雨も止んでしまった。
保久礼駐車場に迎えに来たマイクロバスに乗車のみなさんを見送り、私等も家路に向った。

関東に帰る麗山会のみなさんは運転手の計らいで神湯温泉で汗を流し、浦佐駅前で賑やかに
浅草岳と守門岳登山の打ち上げをして新幹線に乗られたとの事。

年も重ねたが流石に登山歴も重ねた日本山岳会・麗山会のメンバー。
今回の浅草岳登山と守門岳縦走登山に参加させて貰った事に感謝致します。


                  みなさん、ありがとうございました。










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