晩 秋
紅葉に燃えた
粟ヶ岳


登った山 粟ヶ岳 
  コース&登頂の概況
    晩秋(初冬)快晴の粟ヶ岳、3日の山終いは3合目付近から雪で山頂は吹雪きであった
    そうである。

    この日はうって変っての快晴の登山、粟庭・鎖場迄はまだ紅葉は見頃であった。
    小屋から上と頂上付近は葉が落ちていたが紅葉は充分に楽しめた。

  この日のコースタイム
   登山口10:17−3合目10:51−大栃平11:21−粟庭ノ頭11:50−小屋12:10
    北峰12:44-中峰12:50-12:59
頂上(休憩約1時間)
    頂上
13:38-14:21小屋15:27-大栃平16:05−3合目16:20-登山口16:42

 
標 高 1,292,7m
登頂日 2010年11月7日(日)
登山口 加茂市水源地
天 気
登頂者 私等夫婦
山の位置 新潟県加茂市&三条市




    昨日久し振りの深酒で二日酔いをして寝坊する。
    天気は快晴!時間は遅くなり少々キツイ山だが、地元の粟ヶ岳に登る。
    第2水源地の周辺は既に満車状態で奥の方の空きスペースに駐車し10時17分登山を開始。
 
    一人の青年が登山口で私等を追い越して登ったので今日最後の粟ヶ岳登頂者となる。
    粟ヶ岳周辺を始め加茂でも里に熊が降りて今年は13頭が捕獲され記録的な熊の出没である。

    最初は鈴を鳴らしたが、既に多くの人が先行しているので鈴をポケットにしまい静かな晩秋の
    粟ヶ岳を味わいながら登る事にする。

    二日酔いで足取りが重く途中から私が先になって自分のペースで歩き、快晴で温かい晩秋の
    粟ヶ岳、汗が滴り落ちて何回もバンダナを絞りながら頂上を目指す。




   袴腰山が正面に見える3合目に到着、
             ベンチに腰を降ろし一息入れて出発する。
 
   今日は頂上まで登りたいのでゆっくり歩く、
            ぶな林、3本ぶな周辺の紅葉が眩しい!
      4合目付近から頭を出した権ノ神岳を左に見て1時間少々で大栃平に、紅葉はまだ見頃だ!  

 
              5合目を過ぎると鎖場まで急登が続く、3連続の梯子を登り
                       その先の4つ目の梯子を登り急登を一歩一歩登ると、
                                            やがて鎖場の手前の平坦部に出て展望が広がる。


 急登を終えると周辺は急峻で眺めも良いが、
      鎖場は心して鎖かロープを頼りに足場を確認しながら登る 
  鎖場を登り切ると粟庭のピークで眺めは抜群!
            天気が良いので眺めは一段と素晴らしい!
 

  7合目の避難小屋は天気が悪いと救いの小屋となり、天気が良ければベンチで一服しながら小屋からの展望を楽しめる。 
  左画像は小屋を過ぎて登りが続く北峰で、右の画像は山肌はまだ紅葉の権ノ神岳と稜線伝いに白山が・・・ 


      遅い時間の登りなので、何人もの下山者とすれ違い、山仲間の土橋さんにも会い立話をする。
       
8合目と北峰への急登を終えると9合目となり、緩やかな稜線の登りで中峰、そしてようやく山頂に到着!
              画像左は正面に粟ヶ岳、最近人気の一本岳が左に、頂上に着くと10人ほどの人達がのどかな粟ヶ岳の山頂で寛いでいた。

           この日は、真っ白に横たわる飯豊連峰の姿が魅力的!また、川内山塊はクッキリと浮かび、
                         遠くに御神楽岳に磐梯山、守門岳の背後に魚沼三山はじめ平ヶ岳&尾瀬燧ヶ岳も見えた。 
 
   1時38分、頂上で凡そ1時間過して下山する。    中峰・北峰の稜線、左の稜線伝いに粟庭のピークが見える。
 小屋の前のベンチでひと休みすると後で降りて来たMさんと
        ベンチで時を忘れて1時間少々、楽しく山談議が続いた。
   晩秋の日暮は早い、粟ヶ岳頂上の稜線も赤味が増して来た。

          3時40分、粟庭の頭のピークに着いて振り向くと山肌がだんだん夕陽に映えて赤くなる。
                          つるべ落としで夕暮れが早いこの時期、膝をかばいながら先を急ぐが、
                                       夕陽に映える紅葉の美しさに目を奪われて何回も立ち止り下山する。

   粟庭のピークから砥沢の峰と山頂の稜線を見上げる     5合目付近の紅葉
    3本ぶな付近の紅葉     4合目付近の紅葉
   4合目付近からの宝蔵山    3合目から夕暮れの新潟平野に弥彦山が浮かぶ
   3合目の夕陽に映えるもみじと雑木の紅葉の競演!    夕陽に映えて粟ヶ岳の峰が燃え出した!
  2合目付近から燃える粟ヶ岳の稜線を見上げる  

4時30分、夕暮れで私らだけの山歩きとなり、鈴を出して熊よけの鈴を鳴らしながら・・・
この時期&この時間帯でしか味わえない、燃える紅葉の粟ヶ岳を眺めながら下山する





快晴の11月7日、晩秋でもあり初冬でもある季節だ。
登りも遅く下山も遅くなったが、夕陽に照らされる
時間帯に遭遇して燃えるような粟ヶ岳を見る事が出来た。

何時もの年であれば紅葉は既に終っているのだが・・・
まだ見れたのは良かったが、異常な状態でもある。

我が家の庭のもみじの紅葉の仕方も例年とは違う?
熊が通常の状態で自然界で生息し難く里に降りてくる異常さと

同時に可愛そうに思いながら、季節の異常と人間社会に
及ぼす異常さも気にせずには居られない・・・

北海道の知り合いの漁師さんは近年魚の獲れる変化が顕著と
嘆いていたが、今年はサケが不漁との事、やはり異常気象から
来る現象で他人事では無いと思っている。

自然界が私等人間に警鐘を鳴らしているとも考えるべきだとも思っている。



粟ヶ岳登頂記に






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