09年9月20日、天狗の庭
飯豊連峰保全作業に参加

第一日目

 

  9月19日(土) 晴  前泊の天狗山荘に向かって

    9月19日〜21日、今年第2回目の飯豊連峰登山道保全作業に参加のため、18日午後6時45分家を
    出発し9時10分天狗山荘に到着する。

    天狗山荘には、前泊組私等の他3名であった。(竹田コック長、テツさん、セイダさん)
    既に明日荷揚げをするものが凡そ20個に小分けされていた。
    管理人室に私等も寄せて貰い一緒に団欒をしながら持参した夕食を取る。

    先回9月5〜6日の保全作業の前泊は遅くまで酒を飲み翌日は二日酔いだったので、今回は自粛。
    缶ビール350cc一本と日本酒少々の寝酒程度として10時10分に切り上げ眠りに着く。


  9月20日(日) 曇後一時晴  梅花皮小屋に向けて梶川尾根を登る

    朝5時に起床する。 
    朝食を取っているとボチボチ天狗山荘に参加者が集まり始める。
    朝食後、私等も荷物をザックに詰めて準備を整え外で待機をする。

    二週間前の保全作業に参加して以来、山に登っていないので体力・脚力に不安であったが、今回の
    荷物は少なめであった事は私らにとっては幸いであった。(4食は、梅花皮小屋の食料が提供された)

    6時20分頃、参加者の点呼と井上さんの挨拶と環境省・佐藤保護監よりこの日の天狗の庭保全作業
    の説明を受け、出発前に恒例の記念撮影を撮り、総勢20名で天狗山荘を出発する。

    前泊のセイダさんは、今日一日参加という事で、既に早朝5時30分、単独で荷物を担ぎ目的地である
    梅花皮小屋を目指して出発済である。(他に各ルートから或いは後から登る人を含め参加者30名)

    6時40分、井上さんを先頭に急登の梶川尾根に取り付く。
    天気予報は晴だが、雲が多く見通しは良くない。
    しかし、陽射しは遮られ先々週よりも登りやすい。気温も低くなっているのだろう。
    (前日の酒の控え目も功を奏しているようだ)

    何時ものように、井上さんは休憩を随所に入れながら登りを引っ張ってくれる。
    急登の梶川尾根の登山道、4回目の休憩場所の五郎清水で大休憩を取る。
   
    かなり急な五郎清水に水を汲みに降りる。
    せっかくなので、手前の偽五郎清水でなく、その先で岩の割れ目から湧き出る五郎清水迄降りる。
    五郎清水の冷たくまろやかな水を飲み、ペットボトルに補給する。

    五郎清水を出発し、さらに、もうふた登り急な登山道を登る。
    途中湯沢峰の下の大きくえぐれた個所を保全作業をする。人海戦術での作業は目を見張るものがある。
    作業中にイヌワシのつがいが上空を舞う姿を手を休めてみんなで仰ぎ見るシーンもあった。

    作業を終えて、今回は湯沢峰に休憩をせずに、先回、保全・修復をした湯沢峰上部で作業後の様子を見
    てから昼食とした。

    先回の保全・修復した所の手つくりダムは見事に土砂が堆積し、今後、登山道として活用される状態に
    近付いていた。この成果に参加者は、驚きと喜びを交叉させながら感嘆の声を上げる。

    雲の切れ間が多くなり青空が出始め、理想的な天気になる。
    青空と始まった紅葉を眺めながら、気持ちの良い昼食休憩となった。

    昼食を終えると、健脚・力持ち組み&炊事班とネット止め番線切りの2班に分けて梅花皮小屋に向けて
    出発する。

    一斑はスタスタと先行し、梅花皮小屋に置かれている緑化ネット(一束18kg)をその先の烏帽子岳を越え
    た所まで運搬をする。

    二班は約半数の9名も歩き始めると、早朝出発したセイダさんが荷揚げを終えて下山して来た。
    わざわざ荷揚げだけの協力で、しかも重い荷物を背負って梅花皮小屋迄の日帰りで荷揚げだから健脚だ。
    2時30分、門内小屋に到着。トイレ休憩をして梅花皮小屋を目指す。

    門内岳をひと下りして北股岳の長い登りになるが、疲れ加減の体は楽な登りではない。
    一歩一歩登り3時28分北股岳に到着する。先発の井上さんからの無線が入る。
    既に梅花皮岳に到着し烏帽子岳に向かうという連絡である。驚く速さであり、流石に健脚組みである。

    のんびり出来ない。先発の一斑が帰ってくるまでに夕食の準備と明日必要の番線切りを終え、ビールを冷
    やす作業等々がある。
    15:50分、私等二班も梅花皮小屋に到着し、その準備を終えて一斑健脚組みの帰りを待つ事が出来た。
  
    全員が揃った所で夕食、何がともあれ、本日の労をねぎらい合って冷たいビールで乾杯をする。
    料理は、竹田コック長仕込みの小国料理の熊汁が大鍋で煮込まれる。
    また、登る途中で収穫したブナハリタケ&ナラタケのきのこ料理が食卓に並んだ。

    井上さんが小屋での宿泊者にも一緒にと声を掛けて夕食会の輪が広がる。
    最後は蕎麦が振舞われ、梅花皮小屋一日目、賑やかで豪華な夕食晩餐会となった。

 

天狗山荘にて出発前の記念撮影 急登の梶川尾根に取り付く
楢ノ木曲リで休憩 湯沢峰に到着
ブナハリタケがびっしり さらにナラタケも
ちらほら始まった紅葉をみながら登る 飯豊本山は雲の中
この急登を登ると間もなく五郎清水だ 岩の割れ目から湧き出る五郎清水
飯豊連峰稜線にはまだ雲が掛かる 梅花皮の滝
三本カンバ下の急登 三本カンバに上がると展望が良くなる
青空も広がり杁差岳がクッキリ 梶川峰を目指して
梶川峰下部の荒れた登山道を修復 窪んで歩けない個所、これ以上の侵食を止める作業
1時間かけて20名で人海戦術の手作業です イヌワシが飛び舞っていました
梶川峰に 扇の地紙山へ、先回保全修復した次のピークに
深く掘れた所に造ったダムは2週間で土砂が堆積していた 小さな砂防堆積ダムは見事に効用を発揮していた
手造り砂防ダムは土砂がしっかり堆積、驚きと喜びが笑顔に 先回の修復個所でお昼。しっかり保全されている池糖。
ガスで道を間違え右に降りての遭難ヶ所、先回石を並べて分かりやすく。
珍しい?ミヤマクワガタ チングルマの紅葉
快適に稜線を歩く より進んだ草紅葉
先回緑化ネットを張ったヶ所 ダムと登山道を整備した個所を点検
梅花皮岳と北股岳鞍部に梅花皮小屋が 頼母木山への稜線
扇の地紙に 門内岳が目前
門内小屋に到着 紅葉の稜線を
ギルダ原を越えて 北股岳手前の紅葉は見頃だ
北股岳山頂 開通間近のオオイン尾根
早速ブナハリタケのきのこ料理 熊汁、きのこ料理の舌つつみで宴会


二日目に続く 





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